プチ断食の減量効果はどのぐらいなのか?シリーズの続きです。
これまでその1その2その3その4その5と見てきましたが、その結論を一言でまとめてみると、

  • プチ断食と毎日のカロリー制限ダイエットの効果は同じぐらい…!

って感じです。
これは

  • プチ断食は夢のダイエット法ではなかった…。

とも言えるし、

  • 毎日のカロリー制限は辛いけど、緩急つけたプチ断食でも同じ効果が出るから良いぞ…!

とも解釈できるんですな。
では、その他にプチ断食のメリットはないのかってことで、注目したいのが健康効果です。
今回はその辺を見ておきましょう。



心血管疾患におけるプチ断食の健康効果についてレビューしてみた…!

2019年のニコラウス・コペルニクス大学レビュー論文によると、心血管疾患におけるプチ断食の健康効果について見直ししてみたそうです。
ということでレビューのポイントは以下な感じでした。

  • プチ断食は心血管疾患の発症にかかわるリスクを低下させる。
  • 具体的には減量効果、総コレステロールの減少、中性脂肪の減少、悪玉コレステロールの減少効果がある。
  • 炎症マーカー(インターロイキン6、ホモシステイン、C反応性タンパク)を減少させ、慢性炎症を防ぐ。これにより動脈硬化の発症リスクを低下させる。
  • プチ断食はアディポネクチン(抗炎症ホルモン)を上昇、レプチンを低下、レジスチン(インスリン抵抗性をアップさせる)を低下させる。
  • プチ断食と行うとBDNFが増加、BDNFは迷走神経からアセチルコリンを放出させ、心臓の収縮頻度を減らす。結果、副交感神経が活性化し、収縮期血圧と拡張期血圧が低下、これが高血圧の予防効果になりそうだった。
  • 他にもグルコースの代謝が改善され、インスリン感受性がアップ、結果、肥満や糖尿病予防にもなりそうだった。
  • 高血圧予防から心肥大(心臓肥大)の予防にも効果がありそうだった。
  • 但し、これらのメリットはプチ断食によるものなのか、プチ断食の減量効果によるものなのかは不明だった。
  • プチ断食にはデメリットもあった。ホルモンバランスが崩れている人、妊娠中や授乳中の女性、糖尿病患者、摂食障害のある人、BMIが18.5未満の人、低体重の人はプチ断食を行わない方が良かった。

かなり良い感じである一方、プチ断食の効果なのか減量による効果なのか分からないんで、もしかしたら他の方法でも減量できたのであれば、同様のメリットが受けられる可能性があるみたい。またデメリットについても注意しておきたいですね。



個人的考察

ということで、該当していない方であればプチ断食で健康効果も得られる感じです。



参考文献