【加筆内容】今さら聞けない睡眠不足のデメリットを紹介していくよー その5
睡眠不足で皮膚トラブルや気分障害(うつ病・不安症)が起こりやすくなるかも…!
2008年のウィスコンシン大学の研究によると、慢性皮膚疾患と気分障害・睡眠障害の関係を調べてみたそうです。
この研究はウィスコンシン大学マディソン校の外来皮膚科クリニックに通っている慢性皮膚疾患(最低6ヶ月以上の皮膚トラブルが続いている)の成人患者さん16人を対象に、4種類の自己評価アンケートに答えてもらい、気分障害・睡眠障害の発症率を調べてみたんだそうな。
早速結果を見てみると、
- 16人中15人が、睡眠の質が悪いと回答していた…!
- 16人中6人は、うつ病や不安症といった気分障害に関係なく睡眠の質が悪かった…!
- 気分障害は、睡眠の質を悪化させていた…!
- 16人中9人が、気分障害(うつ病・不安症)があると回答していた…!
だったそうです。
どうやら慢性的な皮膚トラブルに悩まされている人は、うつ病や不安症になる可能性が高く、睡眠の質も低下しているみたいですね。
因果関係が不明であり(つまり皮膚トラブルで気分障害・睡眠障害が起きやすくなるのか、気分障害で皮膚トラブルや睡眠障害が起きやすくなるのか、睡眠障害で皮膚トラブルや気分障害が起きやすくなるのかが分からない)、パイロット研究なんではっきりとは言えないものの、睡眠不足で皮膚トラブルが起きるのは十分可能性があるかと思います(もちろん気分障害が起きる可能性も高いとも思います)
そもそも睡眠の質は免疫にとって非常に重要な要素なんだけど、それなら風邪のひきやすさが変わるのではないか…?となり調査したのが今回の研究になります。
具体的には年齢21~55歳の健康な男女153名(男性78名・女性75名、平均年齢37.06歳)を対象に以下の手順で実験を行ったとのこと。
- 14日間連続で、睡眠時間と睡眠効率(実際に寝ている時間の割合)、主観的に良く眠れたかどうかを報告してもらう。
- 上記のデータを用いて、睡眠の質の平均スコアを出してベースラインを割り出す
- 参加者にわざと風邪にかかってもらい5日間様子を見てみる。
- 季節や体重、経済状況、心理面、健康習慣といった変数を調整し、データを比べてみた。
これで、睡眠と風邪のかかりやすさの関係が分かる感じですね。
では結果を見てみましょう…!
- 平均睡眠時間と風邪の発症には関係があった…!
- 睡眠時間が7時間未満の参加者は、8時間以上の参加者よりも、風邪をひく確率が2.94倍も高かった…!
- 睡眠効率(実際に寝ている時間の割合)が92%未満の参加者は、効率が98%以上の参加者よりも、風邪をひく確率が5.50倍も高かった…!
- 主観的に良く眠れたかどうかは、風邪の発症と関係なかった…!
睡眠不足で風邪に3倍なりやすくなるし、ベッドに入っても眠れず横になっている時間が多い人は5.5倍も風邪をひきやすくなる…!ってことですね。しかもこれに主観的な睡眠の質は関係ないと…。
やはり睡眠不足で免疫力が低下しちゃうみたいですねー。
個人的考察
睡眠不足の具体的な対策は下記からご覧ください。
因みにいろいろありますが気になるところ、できるところから手を付けていくでOKです…!
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