今回は鉄分の吸収について見ていきます。



鉄分の吸収とお茶・その他の食品の関係性について調べてみた…!

2000年のユニリーバ(企業)の研究によると、鉄分の吸収とお茶・その他の食品の関係性について調べてみたそうです。
そもそも鉄分の吸収に関して、


って言われているけど実際どうなのか、その影響はどのぐらいなのか…?ってのをチェックしたそうな。また今回、特にお茶の効果について重点的にみてみたらしい。
具体的には数理モデルを用いて、毎日の食事メニューから鉄分吸収を予測してみたり、食品の量から効果がどれぐらいになるかを計算したんだとか。
その結果、大まかな結論としては、

  • レッドミートや鶏肉、魚、ビタミンCを普通に食べていれば大量のお茶を飲んで鉄分の吸収を阻害しても問題なし…!

となったそうです。とりあえず一安心ですな。
但し、以下の人は注意した方が良いとのこと。


上記を見ていると、やはりビーガン(ヴィーガン)の方なんかは鉄分を特に気にしておいた方が良さげですね。因みに体内の鉄分量が少なくなると、体は焦って吸収量をアップさせますが、そんなことをずっとやっていれば当然良くないんで注意が必要です。
更に元々鉄分が少ない人、つまり鉄欠乏症リスクがある人はどうすれば良いのか…?ってことで、研究者たちは対策について以下のアドバイスをしておられます。

  • ヘム鉄の摂取量を増やす:ヘム鉄は赤身肉や鶏肉、魚に多く含まれる鉄分で阻害作用のある食品(お茶だとタンニン)の影響をほとんど受けないため。
  • ビタミンCを摂取する:ビタミンCは鉄分の吸収を阻害する働きを阻害するため。
  • 食事中にお茶を飲まない:食後、2時間経過したあたりからお茶を飲むと影響が少なくなる。
  • 食事中にお茶を飲むなら促進作用がある食品を同時に摂取する:どうしても食べながらお茶を飲みたい場合はレッドミートや鶏肉、魚、ビタミンCを一緒に食べると良い。



個人的考察

ということで普通に肉を食べている方はお茶などの鉄分吸収ブロック効果は気にする必要はなさそうな感じです。



参考文献