【加筆内容】この冬は様々な食品でメンタル改善だ! その9「食材編7葉酸」
これまでの記事は下記をご覧ください。
- この冬は様々な食品でメンタル改善だ! その1「基本編」
- この冬は様々な食品でメンタル改善だ! その2「続基本編」
- この冬は様々な食品でメンタル改善だ! その3「食材編1オメガ3脂肪酸・魚」
- この冬は様々な食品でメンタル改善だ! その4「食材編2オメガ3脂肪酸・魚ベストな摂取量」
- この冬は様々な食品でメンタル改善だ! その5「食材編3オメガ3脂肪酸・魚の大規模コホート研究」
- この冬は様々な食品でメンタル改善だ! その6「食材編4オメガ3脂肪酸・魚と双極性障害」
- この冬は様々な食品でメンタル改善だ! その7「食材編5オメガ3脂肪酸・魚とベストな摂取量」
- この冬は様々な食品でメンタル改善だ! その8「食材編6オメガ3脂肪酸・魚とRCTの系統的レビュー・メタ分析」
んで前回までは魚・オメガ3脂肪酸がメンタルの安定や改善に良い…!って内容をチェックして参りました。
葉酸低下とうつ病リスク上昇は関係している…!
2007年のヨーク大学の研究によると、葉酸とうつ病は関係あるのか系統的レビューとメタ分析を用いて調べてみたそうです。
そもそも1967年の研究や1970年の研究によって、うつ病の患者さんはかなりの割合で葉酸値が低いってことが分かっております。また2003年のオックスフォード大学の系統的レビューによれば、葉酸を使ってうつ病の治療を強化し、改善できるって話もございます。
葉酸はセロトニンなどの中枢神経系の神経伝達物質の合成に密接に関わっているのが理由っぽいです。しかし、一方で矛盾した結果が出ている研究もあるんですよね。
そこで研究者たちは、既存の研究結果をまとめてみたり、メタ分析にかけてみることにしたんだとか。
まず2005年11月までに発表されている該当研究をMedlineやEmbase、PsycINFO、BIOSIS、CAB Abstracts、Science Directで検索してみたそうです。すると全部で2,145件もの研究が見つかったらしい。
続いてこの中から基準を満たす質の高い研究を選んで行ったそうで、最終的には19件の研究がピックアップされたとのこと。この19件で系統的レビューを行いつつ、更に19件の研究のうちの11件でメタ分析にかけてみたそうな。
って感じで、総サンプル数については、
- 総サンプル数:15,315人
- うつ病患者さんの総サンプル数:1,769 人
- 対照群の総サンプル数:13,546人
って感じ。
では、葉酸不足とうつ病リスクの関係がどうなったか見てみましょう…!
- 葉酸とうつ病の間には有意な相関関係(1.55)があった…!
- 交絡調整後も依然として葉酸とうつ病との間に関係(1.42)があった…!
- うつ病の方は葉酸値が低く、葉酸値の低下がうつ病と関連しているということが分かった…!
- 但し、葉酸値の低下がうつ病リスクを上げるのか、うつ病になると葉酸値が低下するのかという因果関係はよく分からなかった…。
卵と鶏問題はよく分からないけど、とりあえず葉酸低下とうつ病リスク上昇は関係しているのは間違いなさそうですね。
個人的考察
葉酸を多く含む食べ物は、
- 枝豆
- ホウレン草
- ブロッコリー
- アスパラガス
- オクラ
- アボカド
- 納豆(大豆)
- 焼きのり
- 海藻類
- 牛・豚・鶏レバー(但し妊婦さんは過剰摂取を控えた方が良い(ビタミンAも多く含むので))
って感じです。
圧倒的に多いのはレバーなんですが、その量の多さから過剰摂取も注意せにゃいかんので、レバーはたまに食べるぐらいがよろしいかと。
なんでやっぱメインは野菜とか納豆になりますかね。