先週まで、ダイエット効果に性差の違いはあるのか?について見ていました。
その中の記事の一つに、女性もタンパク質は多めに摂取した方が良いよーって内容の研究があったかと思います。あの時は女性ホルモンに焦点を当てていたため、話がずれるので紹介しなかったのですが、実はその他にもメリットがあるよーって話をご紹介します。



血管や心臓を若々しく保つにはタンパク質を多く摂取した方が良さそう…!

2015年のイースト・アングリア大学横断研究によると、女性のタンパク質・アミノ酸の摂取量と動脈硬化・血圧の関係について調べてみたそうです。
そもそも先行研究によれば、総タンパク質摂取量や特定のアミノ酸の摂取量が多いと血圧が下がる…!って話はあるんですが、他の心血管疾患のリスクについてはよく分かっていなかったんだそうな。またグルタミン酸、アルギニン、グリシン、システイン、ヒスチジンなどの多くのアミノ酸が血管拡張機能を持つ一酸化窒素の濃度を調節するらしいがどれがポイントなのかも分かっていなかったみたい。そこで今回調べてみることにしたんだとか。
この研究は、18~75歳の双子の女性1,898人(949組の双子)を対象にしたもので、心臓に良いとされる以下の7種類のアミノ酸の摂取量をチェックしたと言うもの。

  1. アルギニン
  2. システイン
  3. グルタミン酸
  4. グリシン
  5. ヒスチジン
  6. ロイシン
  7. チロシン

因みにどのようにチェックしたのかと言いますと、参加者全員のFFQって食事アンケートから計算したそうです。併せて、動脈硬化とアテローム性動脈硬化(心血管疾患)のリスクを血圧や血管内の厚さなどから見てみたらしい。
最後にデータを統計処理した結果、

  • 総タンパク質の摂取量が多いと動脈硬化・血圧が改善する…!
  • 7種類のアミノ酸の摂取量が多いと動脈硬化・血圧が改善する…!
  • 特に効果が高かったアミノ酸は、グルタミン酸、ロイシン、チロシンだった…!

そうです。
血管や心臓を若々しく保つにはタンパク質を多く摂取した方が良さそうですねー。
因みに研究者によれば、いつもの食事にちょっとタンパク質をプラスするだけで達成できる感じだったらしい。
アミノ酸で見てみると、

  • グルタミン酸→3.53g
  • ロイシン→1.64g
  • チロシン→0.76g

って感じだったそうな。
これじゃ~よく分かりませんが、研究者の方は食品で大体の目安を出してくれておりまして、

  • 中程度のステーキの約半分(74g)
  • 中程度のサーモンの切り身(100g)
  • スキムミルク(脱脂粉乳)コップ1杯(500mL)

でOKとのこと。
これなら取り入れるのもそう難しくなさそうですな。



個人的考察

タンパク質を多く摂取することはダイエット面、ホルモンバランスの面、健康面のそれぞれでメリットがありますんで、女性の方も積極的に摂取していきたいですね。



参考文献