ポケモンGO(位置情報ゲーム)の研究を見てみよう!その26「タイの研究と似た研究編」
前回、ポケモンGOの運動効果を3ヶ月に亘って調べてみたら、先行研究と矛盾する結果になったぞ…!って話をご紹介しました。今までの研究より期間を長くして調べてみたら、運動効果はなくなっちまった…!って話ですな。
但し、これはサンプル数26人の小規模研究という弱点があるんですよ。
…ってことで今回はイギリスで行われた似たような研究を見ていきましょう…!
3ヶ月調べてみたら激しい運動の頻度は少なく、座り時間も多くなりがちだけど、中程度の運動やウォーキングなどは良くするようになっていた…!
2018年のシェフィールド・ハラム大学の研究によると、ポケモンGOで身体活動や座り時間が変わるのか調べてみたそうです。
この研究は、イギリスに住む461人(男性193人、女性265人、トランスジェンダー3人)を対象にしたもので、国際標準化身体活動質問票(IPAQ)のショートバージョンを用いてポケモンGOと身体活動の関係についてアンケートに答えてもらったと言うもの。
アンケートは、実験スタート時、実験開始4週間後、実験終了の3ヶ月後にそれぞれ答えてもらったそうで、最後までアンケートに答え続けてくれた方は127人だったらしい。タイの研究と実験期間が同じだけど、サンプル数はこちらの方がずっと多くて参考になりそうですな。
それでは結果です。
- ポケモンGOプレイヤーは非ポケモンGOプレイヤーに比べて、激しい運動を行う日が少なかった…。
- しかしポケモンGOプレイヤーは非ポケモンGOプレイヤーに比べて、中程度の運動やウォーキングを行う日が多かった…!
- 上記結果にBMIや平日の身体活動時間、歩行や座り時間は関係なかった。
- 但し平日の座り時間は増えていた…。
- んがしかし、それでも中程度の運動やウォーキングといった活発な行動は維持されていた…!
つまり、ポケモンGOプレイヤーは、激しい運動を行う頻度が少なく、座り時間も多くなりがちだったけど、中程度の運動やウォーキングなどは良くするようになっていた…!ってことですね。こちらの研究では3ヶ月でも運動効果が見られたみたいですな。
個人的考察
この結果から研究者曰く、
- 平日は座り時間が増加しているため、座ることを防ぐための別の介入が必要だろう
としていました。
ポケモンGOで動き回っている分、普段は座りがちになっちゃうってのはもったいないんで、何か良い対策を考えていきたいですね~。