引き続き、以前に当ブログでも登場し「そのひとクチがブタのもと」でも有名なコーネル大学のブライアン・ワンシンク博士の2014年の研究を見ていきます。



実験2:音楽以外の方法で楽しみを感じてもらい、同様の結果が得られるのか調べてみた…!

次に2つ目の実験を見てみましょう。
1つ目の実験により運動を楽しみと捉えた方が良いということが分かりました。んがしかし、その楽しみってのは音楽しか該当しないのか、他はダメなのかが実験1だけでは分からないという問題がございました。
そこで実験2では、音楽以外の方法で楽しみを感じてもらい、同様の結果が得られるのか調べています。
この研究は大学の事務員46名(女性87%、平均年齢44.35歳)が参加したもので、参加者のうちの約7割(32名、69.6%)はBMIが正常な方だったんだとか。んで、その46名を以下の2グループにランダムに振り分けたそうです。

  1. 運動を楽しみとして捉えるグループ:目的はキャンパスの訪問と観光(楽しいこと)であると言われ、30分間、大学のキャンパス内を歩いてもらう。
  2. 運動を運動として捉えるグループ:目的は運動(=ウォーキング)であると言われ、30分間、大学のキャンパス内を真剣に歩いてもらう。

今度は音楽の代わりに楽しみのベクトルをキャンパスの訪問と観光にしたんですな。
んで終わった後に、今回はお菓子(M&M's)を渡したそうです。その際、自分が欲しい分を好きなだけ取ってもらったとのこと。そしてこれまたこっそり研究者がとったお菓子の重さを量ったみたい。
その結果、

  • 1つ目の実験同様、楽しむことを意識すると、取るお菓子の量が減った…!
  • 運動を意識すると、より多くのお菓子を取っていた…!

そうです。
どのような方法でも良いので運動イコール楽しいと捉えられるようにすると、自然と間食が減るみたいですな。



個人的考察

ということで本日はここまで。



参考文献