【まとめ】腸内環境改善に役立つ「レジスタントスターチ」ってなに?
レジスタントスターチってなに…?
レジスタントスターチとは食物繊維の一種で、胃や小腸では消化されずに大腸まで届くデンプンの事を言います。2001年のオーストラリア連邦科学産業研究機構の研究によると、このレジスタントスターチが大腸にたどり着くと、腸内細菌により発酵を起こしまして大量の酪酸を作ってくれるそうです。つまり、レジスタントスターチは腸内細菌のエサになるってことですね。
んで、この酪酸がポイントになります。というのも、2009年のルイジアナ州立大学の研究によると、高脂肪食と酪酸を同時に与えられたマウスは体脂肪がつくのをかなり抑えられたそうな。更に酪酸は、
- 食後の血糖値やインスリンの上昇を抑えてくれる(2005年のオックスフォード大学の研究)
- 空腹時の血糖値を低くしてくれる(2004年の韓南大学の研究)
- 結腸の粘膜を保護して大腸炎などを防いでくれる(2004年の静岡大学の研究)
という非常に素晴らしい成分なんです…!
レジスタントスターチで免疫系が改善…!炎症も減る…!
更にレジスタントスターチから腸内細菌が短鎖脂肪酸を作り出してくれることが分かっておりまして、2010年のフローニンゲン大学のレビュー論文によると、酪酸や短鎖脂肪酸には免疫細胞の浸潤を防ぐ効力があったり(免疫系が改善したり)、体内の炎症を抑える効果があったそうです。つまり、
って感じですね。
こちらも非常にありがたいですね…!
- レジスタントスターチを摂取する
- 腸内細菌のエサとなり、酪酸などの短鎖脂肪酸を作り出してくれる
- 短鎖脂肪酸による腸内バリアの修復効果により免疫系が改善…!炎症も減る…!
って感じですね。
こちらも非常にありがたいですね…!
炎症性サイトカインを抑え、抗炎症性サイトカインの分泌をアップさせる…!
2000年のウィーン大学の研究によると、酪酸の抗炎症作用がサイトカイン生産にどのような影響をもたらすのかを調べたそうです。早速結果を見てみると、
- 炎症性サイトカインであるインターロイキン12(IL-12)の分泌を強力に阻害した…!
- 抗炎症性サイトカインであるインターロイキン10(IL-10)の分泌を大幅にアップさせた…!
とのこと。
つまり、レジスタントスターチから作り出される酪酸には、腸内環境を改善し、リーキーガットを抑える働きがあるってことですね。
代謝がアップし、食欲が減る…!
2014年のコロラド大学デンバー校の研究によると、レジスタントスターチがダイエットに役立つのか調べたそうです。具体的には、体重やカロリー摂取・消費量、難消化性デンプンの影響に焦点を当てて調べたそうで、結果、代謝をアップさせたり、食欲を抑えてくれる働きがあったそうです。DNAのダメージを減らし、大腸がんを予防するかも…!
2013年のアイオワ州立大学の研究によると、DNAのダメージを減らして、大腸がんを予防するかもしれないそうです。確かに腸内環境を良くする効果があるんで、遺伝子レベルで改善されてもおかしくないかもしれませんね~。レジスタントスターチが多く含まれる食材は…?
では最後に気になるこのレジスタントスターチが多く含まれている食品なんですが、
どうですか…?
食べたくなりませんかね~?
個人的考察
じゃがいもはご存知の方も多いように、GI値が高い食品(GI値が高い=血糖値が上がりやすい)なんですが、一方で上記に挙げたとおり、血糖値を低くしてくれたり、上昇を抑えてくれたりなど安定させる作用もある不思議な食べ物なんですよね~。面白い…!
それと、冷めた白米をそのまま食べようとすると温めた方がおいしいよーと言われることがあるんですが、レジスタントスターチが豊富なんでこのまま食べたいんです…!と言っても通じぬ寂しさを誰か分かってくれる方はいませんかね…(泣)