以前、成功する為の公式について書いたと思います。
その時、運(幸運・ツキ)が重要でその運を手に入れるにはどうすればいいのかについてまでは触れられませんでした。
ということで、今回はこのつかみどころのない物である運について書いてみたいと思います。



運のいい人の法則

皆さんの周りに運のいい人っていませんかね…?でもって、逆に運の悪い人っていませんかね…?もし確率論的に言えば、皆同じだけ良いときと悪いときがあって然るべきなはずなのになぜこうも偏りが出るのか…?そして、どうせなら運のいい人ってのになりたいんだけど実際なる方法ってあるのか…?
今回は上記の疑問を目標設定方法のところで登場したリチャード・ワイズマン博士の名著「運のいい人の法則」を参考に書いてみたいと思います。
はじめに、一応書いておくと、この本は科学的に運について調べたもので、神がかり的な物などのあやしい話はありません。そういったスピリチュアル系ではなく、しっかりと研究に基づいて調べたのが安心できるし、誰にでも一定の効果がありそうで良い感じとなっております。

まず本書でぜひ押さえておきたいのが運がいい人には大きく4つの特徴があったということ。自分は運がいい人だと思っている人は当てはまる項目が多いか、逆に自分は運が悪いと思っている人は当てはまる項目が少ないかを考えながらご覧ください。

  1. チャンスに気づくのが上手い(早い)
  2. 直感を信じて行動できる
  3. 希望を捨てずに動き続ける
  4. 悪いことが起きても立ち直りが早い

いかがでしょうか…?
これが科学的に調べた運のいい人の共通点らしいです。ここで、あれ…?ってお気付きの方はおそらく当ブログをよくご覧になっている方と思われます。というのも、


1. チャンスに気づくのが上手い(早い)


ってところですでに紹介済み。

2. 直感を信じて行動できる


3. 希望を捨てずに動き続ける


4. 悪いことが起きても立ち直りが早い


ってところですでに紹介済み。


つまり、運がいい人(≒ポジティブな考えの人)になるための共通点とその対策はもうすでに全てご紹介済みなんですよね~。実践している人は運が以前より少しは良くなっていませんかね…?

因みに上記4項目がなぜ運のいい人の共通点なのかというと、本書曰く、ポジティブな人の視野の広さが原因ということ。もう少し詳しく書くと、

  • ネガティブな人→警戒心が高いせいで全体が見えなくなることが多い。そのため、チャンスに気付かず、足踏みし、すぐに諦め、失敗して立ち直れなくなる。つまり、成功できず運が悪い人になってしまう…。
  • ポジティブな人→リラックスしているので全体が良く見えることが多い。そのため、チャンスに気付き、すぐ行動、粘り強く挑戦し続け、失敗しても学んで立ち直れる。つまり、成功して運がいい人になる…!

この違いが大きいみたい。リフレーミングしたときのネガティブな良さが逆に足を引っ張っていて、リフレーミングしたときのポジティブな良さがより大きく活かされている感じですね~。



では「運がいい人」になるにはどうすべきか…?

自分はネガティブな人間だから運がいい人になるなんて無理…!って悲観的になっている方もおられるかもしれませんが、ワイズマン博士によると対策はあるということ。これはまことに素晴らしいですね~。
では早速、幸運を引き込む科学的なテクニックを見ていきましょう。


対策①:選択するとき自分のカンを信じる…!

運のいい人ってのは自分の感覚(直感・カン)を信じ、運の悪い人は甘く見積もることが多いんだとか。そのため、まずは何かを選択するとき自分のカンを信じるのが重要ってことらしい。確かに自分を信じれば、指針や覚悟ってのはできますし、成功(運がいい結果)が近づいてきそうな印象。

対策②:メタ認知をしよう…!

選択の際は自分の思考や感情がその出来事に対してどのように反応しているか(思っているか)を客観視してみるのも重要ということ。つまりメタ認知しよう…!ってことですね~。確かにハース兄弟の「決定力!」のWRAP(ラップ)でも良い決定をするにはいったん衝動を抑えた方が良いよ~って書いていますし、他のステップでも共通しているのは距離を置いて視野を広くしようってのが基本になっていますから超納得。あと紙にとにかく書いてみるなんて方法もメタ認知できるので良さそうですね~。

対策③:挑戦しよう…!

やっぱ確率も関係あるんで、数をこなすのは大事。特に色々挑戦してみるのは超大事ということ。というのも運が悪い人ってのはいつも同じ行動をするそうで、運がいい人ってのは、いろんな場面でとにかくいろんな方法を試すんだとか。因みに運が悪い人は運が悪くなること(行動など)を同じようにやってしまうので更に運が悪くなってしまうそうな。アンラッキースパイラルに陥るって感じですね~。脱却しないとヤバそう…。
やはり失敗を恐れないことやそもそも失敗を溜め込む場所が脳にはあることなどを知って、挑戦し続けるのが大事ですよね~。挑戦は停滞時期があり、少し遅れて一気に良い結果が得られるという性質がありますんで、こちらも合わせて覚えておきたいところ。

対策④:自分に都合よく解釈しよう…!

例えば、交通事故に遭ったとして、運のいい人はあれだけの事故に遭って打撲ですんで良かった…!って思うそうなんですが、運の悪い人は事故に遭うなんて最悪…って思うみたい。
つまり、運がいい人は不運に見舞われても幸運と解釈する傾向があるんだとか。起きた出来事が不運でもポジティブに解釈するってことですね~。確かにこれならアンラッキースパイラルに陥らなくてすみそうな感じ。
とはいえネガティブ気質な人間にとってこれはハードルが高すぎる内容なんで楽観的現実主義者になることを個人的にはおすすめしたいですね~。



個人的考察

「運がいい人の法則」はいかがでしたでしょうか…?
トレーニングによって運がいい人の仲間入りができることを科学的に証明した良書なんで興味がある方は是非お読みください。

余談ですが、運やツキと言われるこの掴みどころのない物と似て非なるカン、直感と呼ばれる物については大学時代に非常に興味を持ち、書店で本を買いまくったものです(笑)
この当たりについて書き始めると止まらなくなった挙句、科学的根拠の薄い話もでてきますんで、今回はあくまで科学的根拠の高い内容に絞って書いております。
実際本気で書いたら参考書籍の数がおそらく20~30冊ぐらいになってしまいますが、いつか書いてみたいな~。



参考文献