いつか書きたい…!と思っていた脂肪酸の概要オメガ3脂肪酸オメガ6脂肪酸について書くことができて少し満足している今日この頃。しかし、あと一つ書きたい脂肪酸がございます。それはセットポイントが狂う原因のところにも書いていたトランス脂肪酸。身近な物ではマーガリンが有名ですよね。マーガリンをパンにいっぱい塗ったくって喰うとまことに上手いんですよね。ですが、最近はマーガリンって言葉に恐怖を覚えております(笑)
ということで、今回は悪魔の食べ物であるトランス脂肪酸について、書いておこうと思いますさぁ、皆さんもトランス脂肪酸(マーガリン)の恐怖をご堪能くださいませ…。



トランス脂肪酸ってなに…?

トランス脂肪酸とは、脂質の構成成分である脂肪酸の一種で、マーガリンやショートニング、市販のドレッシングなどを製造する際や植物油を高温にして脱臭する工程でできるものになります。トランス脂肪酸による細胞へのダメージは超ヤバくて、健康やダイエットを考えるなら、まず最初に排除すべき食品と言えるでしょう。
その危険性は日本政府だけでなくWHOですらトランス脂肪酸はヤバいぜ…!っとおっしゃるほど。それほど、この悪魔の食べ物に潜むマイナス面がすごいってことです。



トランス脂肪酸を摂るとヤバい…!

では具体的にトランス脂肪酸を摂取すると何がヤバいのか見ていきます。
などなど。とにかく栄養価はほとんどないのに食欲をアップさせてしまい、更に健康を害してしまうので食べないに越したことはございません(君子危うきに近寄らず)


因みにトランス脂肪酸はマーガリンやショートニング、キャノーラ油などに含まれています成分表に「水素添加」や「植物油」と書いてある商品全てがトランス脂肪酸です。ご注意を。




心臓に死神を近づける魔性な食べ物、それがマーガリン…!

ダイエットに於いて、これほど嫌われる食べ物も珍しいんじゃないでしょうか…?
何を隠そう、それがマーガリンです。
バターと似たような顔をしておりますが、その中身はセットポイントを狂わせるものがしこたま混ぜ混ぜされてまして、というのもマーガリンはトランス脂肪酸と精製植物油の塊なんですよ。まさに体に悪い物と悪い物が夢の?共演を果たした食べ物なんです。当然加工食品にもたんま~り使われたりします。

んで、このマーガリンの特に怖いのは心臓に死神を呼ぶという魔性性がある事。
これは様々な研究で証明されておりまして、例えば1990年1997年のニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載された研究には心疾患の発症の大きな原因の一つだと書かれております。
また、1997年のハーバード大学医学大学院の研究によると1966年から1969年の3年間のフラミンガム研究のデータを使ってマーガリンの悪影響を調べたそうな。具体的には心疾患のない健康な男性832人 (年齢45歳~64歳)に24時間の食事チェックを一度行い、そこから1日のマーガリンの総摂取量を推定したらしい。
結果、マーガリンを1日小さじ1杯増やすごとに心疾患のリスクは最初の10年で0.98、更に11~20年間は1.10まで増加、これは総脂肪摂取量や、喫煙、耐糖能異常、左心室肥大、BMI、血圧、身体活動、、アルコール摂取量なんかを調整しても、結果は変わらなかったとのこと。特にバターをマーガリンに切り替えた人は心疾患を発症し、亡くなってしまう確率が上がっていたそうで、この当たりもかな~り怖いところです。



記憶力を低下させ、体重の増加、攻撃性の増加、心臓病の増加で人々の寿命を縮める…!

2014年のアメリカ心臓協会の研究によると、記憶力とトランス脂肪酸の消費量の関係について調べてみたそうです。具体的には、心臓病と診断されていない20歳以上の男性や閉経後の女性を対象に食事に関するアンケートを実施、そこから参加者のトランス脂肪酸の消費量を推定したそうな。
その後、記憶力をチェックするために参加者に単語を示す104枚のカードを提示して覚えてもらいテストをしたそうです。
結果、以下のことが分かったとのこと。

  • 45歳未満の男性の中で、トランス脂肪酸を多く食べていた男性は、単語の記憶力テストの結果が非常に悪かった。これは、年齢、教育、人種、うつ病などを考慮しても変わらなかった。
  • トランス脂肪酸を1日1g消費するごとに、正しく思い出せる単語の量が0.76語少なくなった。
  • トランス脂肪酸を最も多く食べている人は、トランス脂肪酸を最も少なく食べていた成人と比較して、推定11語少なかった。これは、記憶できた単語が10%以上少なかったことを意味する。

理由について研究者もトランス脂肪酸の酸化ダメージが影響しているのではないかと予想しているそうです。
更に研究者は以下のように述べておられます。

  • トランス脂肪酸は、若者及び中年の男性の仕事やキャリア形成の時期と強く関係しており、記憶力の低下をもたらします。また、トランス脂肪酸の消費は、体重の増加、攻撃性の増加、心臓病に関連しています。トランス脂肪酸は食品の保存期間を延ばしますが、人々の寿命を縮めます

ということで、最後にさらりと怖い事を言っていますね…。
因みに上記研究の影響が45歳未満の女性にまで及ぶかは分からないそうで、今後調べる必要があるとのこと。
いずれにしても、君子危うきに近寄らずが、最善の一手ではないでしょうか…。



個人的考察

他にもアルツハイマーの原因とも言われており、兎に角、避けた方が良いのは間違いないでしょう。
そして、これらをみると、やっぱマーガリンはヤバいな~と思いました。まぁ、以前に挙げたDASHダイエットだろうが、地中海式ダイエットだろうがマーガリンは絶対食べるな…!ってのは一貫していますんで、ここはやはり、君子危うきに近寄らず、が鉄則でしょうね。
ふ~くわばらくわばら…。
それと、意外と盲点で気を付けたい物がノンオイルドレッシングです。あれは一見健康そうなフリをした悪魔の食べ物でして、何故かと言うと、ノンオイルドレッシングってのは確かにカロリーが低くノンオイルなんですが、代わりに味を調えるため、トランス脂肪酸、砂糖、果糖ブドウ糖液糖がたくさん使われているんですよね。また、ノンオイルの為、ビタミンの吸収率も下がってしまいます。そのため、ノンオイルドレッシングは、上記で挙げたデメリットを受けるだけでなく、サラダの栄養の吸収率も下がってしまうという誠に残念なものなんです。
だから、やはり下手な加工ドレッシングは避け、オリーブオイルに塩コショウをかけて野菜を食べるのがよろしいかと。その方がおいしいですし。



参考文献