【まとめ】運動後のオマケ効果「EPOC(イーポック)」入門
今回は合わせて覚えておきたいEPOC(イーポック)についてご紹介しておきます。
ということでした。
EPOC(イーポック)ってなに…?
EPOC(イーポック:Excess post-exercise oxygen consumption)の正式名称は運動後過剰酸素消費量と言いまして、運動後も代謝が上がり続ける現象のことを指しております。要は運動後、EPOC状態に入ると黙っていても脂肪が燃えるってことですね。運動好きにはアフターバーン効果なんて呼ばれたりもしています。
EPOCの効果を引き出すにはどうすべきか…?
こうなると上手くEPOCの効果を引き出して、NEATとセットで使い、自然と痩せる夢の体へ近づきたいものです(笑)
ということで、EPOCの効果について調べてくれたのが2005年のブリガムヤング大学の研究。この研究では、筋トレと有酸素運動でEPOCの効果に違いが出るのか調べてくれております。
早速結論を書きますが、EPOCが高まった順番は、
- 1位→筋トレのみ
- 2位→有酸素運動の後に筋トレ
- 3位→筋トレの後に有酸素運動
- 4位→有酸素運動のみ
ということでした。
EPOCの観点から見ると、筋トレのみが最も効率的な高め方となるみたいですね~。
EPOCを中心にみれば筋トレのみが最強…!ってことになるんですが、HIITの脂肪燃焼効果はすさまじいので、個人的には、2位の有酸素運動の後に筋トレをおすすめします。要はHIIT→筋トレですね。もちろん、HIITではなくSITでもよろしいかと…。
この研究は、普段から運動している男性6人(平均年齢23.3±1.4歳、平均体重81.8±9.9kg、平均身長180.8±6.3cm)を対象にしたもので、以下の2グループに振り分けて運動を行ってもらったと言うもの。
- HIITグループ:30秒間全力でエアロバイクを漕ぐ→4分間休憩を3回繰り返す(いわゆるSITですな)
- 普通の有酸素運動グループ:中程度の強度で30分間エアロバイクを漕ぐ。
併せて、カロリー消費量をチェックしつつ、EPOCに違いがあるか見てみたそう。
結果、
- HIITグループのEPOCは平常時よりも7.5±1.3Lアップした…!
- 普通の有酸素運動グループのEPOCは平常時よりも1.8±0.7Lアップした…!
- HIITグループのカロリー消費量は平常時よりも156.9kJ(≒37.5kcal)アップした…!
- 普通の有酸素運動グループのカロリー消費量は平常時よりも41.0kJ(≒9.8kcal)アップした…!
とのこと。
つまり、HIITは一般的な有酸素運動よりもEPOCの効果が4倍程高いってことですね。
HIITと普通の有酸素運動におけるEPOCの効果時間について調べてみた…!
2014年のマクマスター大学の研究によると、HIITと普通の有酸素運動におけるEPOCの効果時間について調べてみたそうです。
この研究は、HIITと普通の有酸素運動の2グループに分かれてもらい、それぞれの運動を行ってもらったと言うもの。併せて、24時間、EPOCの効果時間をチェックし続けたんだとか。
その結果分かったことは、
- HIITは普通の有酸素運動よりもEPOCが低かった…。
- 但し、24時間におけるHIITと普通の有酸素運動のEPOCは同じぐらいだった…!
って感じ。
つまり、EPOCの効果時間は24時間続くらしく、HIITも普通の有酸素運動も変わらないみたいです。同じ結果なら時間のかからない(タイパの良い)HIITがお得に見えますな。
個人的考察
ということで2つの研究結果を踏まえると、
- HIITは一般的な有酸素運動よりもEPOCの効果が4倍程高く、24時間も続くぞ…!
って感じになりましょう。
これはHIITのモチベが上がりますね…!