【加筆内容】音楽でテストステロンは変わるのか?
音楽(BGM)の研究を見てみるシリーズの続きです。
これまでの記事については、
音楽を聴くと男性はテストステロンが下がる…!女性はテストステロンが上がる…!
2006年の奈良教育大学の研究によると、音楽とテストステロンの関係について調べてみたそうです。
この研究は健康な大学生70名(男性35名、女性35名、年齢範囲19~25歳、平均年齢21歳)を対象にしておりまして、70名のうちの40名は音楽を専攻しており、残りの30名は音楽を専攻していなかったそうな。また、今回音楽と女性のテストステロン値の関係もみたかったので、月経周期が安定している方のみを選んだとのこと。
実験は以下の6グループに分かれて30分間、割り振られた音楽を聴く、又は音楽を聴かないでいてもらったみたい。
- 自分の好きな音楽を聴いてもらう:10名(男性5名、女性5名)
- グレゴリオ聖歌:10名(男性5名、女性5名)
- モーツァルト:10名(男性5名、女性5名)
- ジャズ:10名(男性5名、女性5名)
- ポピュラー音楽:10名(男性5名、女性5名)
- 音楽を聴かない(対照群):20名(男性10名、女性10名)
因みにテストステロンの分泌は1日の中で変動があるため、静かな実験室で決まった時間(14時~17時の間)に行ったらしい。併せて実験開始前後に唾液サンプルを取ってテストステロン値もチェックしたんだとか。
結果、
- 男性の場合、どの音楽を聴いてもテストステロン値が下がっていた…!
- 女性の場合、どの音楽を聴いてもテストステロン値が上がっていた…!
とのこと。
また、好きな音楽と嫌いな音楽、提供された音楽と自分で選んだ音楽との間に顕著な差はなかったらしい。
個人的考察
以上、音楽でテストステロン値が変わるという面白い研究でした。
音楽やBGMはやっぱ面白いですね~。